不倫した夫の心理・氣持ちを理解したいのは、なぜ?
不倫した夫の氣持ちなんて理解できるわけがない!
と思いながらも「夫の心理が知りたい、理解したい」と思いませんか?
まずは、この矛盾した想いの原因を理解しておきましょう。
それだけでも、心が軽くなるはずです。
人間の脳は「理解できないこと」を放っておけない
人間の脳は、ネットの検索にとてもよく似ています。
疑問がある場合、その答えが見つかるまで探し続けるからです。
「どうして夫は不倫なんてしたのだろう…」と考えるとき、脳内では「不倫 夫 なぜ」というワードを検索し続けているというわけ。
自分で「理解できた」と納得できるか、「理解なんてしなくてもいいや」と諦めるまでは、脳内で検索をし続けているのです。
どこから見ても、疲れますよね…。
それでも、「理解できない」と思っている間は続いてしまうのです。
人間の脳の優秀さに、ある意味脱帽です。
理解できれば、繋がれる、安心できる
「価値観が同じ」
「考え方が似ている」
「好きなものが一緒」
など、人は相手と同じ要素があることで好意を持ちます。
逆に、
「価値観の相違」
「信じられない言動」
「好みがまるで違う」
ということがあると、壁を感じるものです。
ここから考えられるのは、理解できる相手とは心が繋がっている、安心できるということ。
相手の言動が理解できないと繋がりが確信できず安心もできないのです。
愛とは、相手を理解しようとすること。
理解できなくても理解しようとする、その想いそのものが愛なのです。
不倫した夫を理解したいと思うのは、愛でもあるのです。
理解しようとしてもできないのは、なぜ?
理解したいけれど、頭で理解しようとしても、なかなか理解できませんよね。
なぜでしょう?
それは、理解と納得の違いです。
不倫をする理由は様々。
・寂しかった
・ついつい出来心で…
・セックスがしたかった
・断れなかった
・夫婦関係がうまくいってなかったから
など10人いれば10通りの理由があるでしょう。
この理由を理解できない、のではなくて実際は「納得できない」のです。
マジメな人ほど理解に苦しむ仕組み
不倫をするということは、「弱さ」だとわたしは考えます。
理由はあるのでしょうし、実際に妻側に至らないこともあったのでしょう。
それでも、「不倫」を選択するということは「弱さ」以外の何物でもない。
そんな人間の「弱さ」について、マジメで頑張り屋な人ほど理解できないのではないでしょうか。
マジメで頑張り屋な人は、自分にも厳しい。
自分に厳しい人は、他者にも厳しいもの。
相手の「弱さ」を認めることが出来ないのです。
自分の価値観で相手を見ている
氣を付けていてもつい使ってしまう言葉に「普通は」があります。
「普通は」と考えているということは、自分の価値感で世界をみているということ。
自分の価値観というものさしを持ち出した途端、人間関係はとても窮屈なものになります。
自分のものさしで測れないものを「普通じゃない」とすると、この世界そのものが「普通じゃない」ことだらけになります。
理解できない他者を理解するとき、自分の価値観や思い込みは大きな障害になるのです。
思考ばかりで感情が消化できていない
思考と感情の使い方が未熟な場合も、他者を理解することが難しくなります。
抽象的な話になりますが、愛とは思考でしょうか?感情でしょうか?
愛とは、感情ですよね。
思考して愛するものではないのです。
愛するということは、相手を理解しようとすること。
理解しようとするのは、実は思考ではなく感情でするものなのです。
不倫をされた心の傷がある場合、感情は麻痺した状態です。
感情が麻痺した状態では、相手を理解することは難しいのです。
不倫という課題から抜け出したいなら、夫を理解することは大切です。
夫を理解するには、自分の感情がある程度癒されていなければできません。
夫の氣持ちを理解したいのにできないというときは、心の傷がどんな状態なのかを見つめてみましょう。
理解してしまうことにデメリットを感じている
不倫した夫を理解することを「ゆるす」ことだと感じている場合、理解することは難しくなります。
確かに、不倫した夫をゆるすには理解することは不可欠です。
けれど、理解したからといってゆるすことにはなりません。
また、理解できないものを理解できるようになるというのは「変化」です。
人間の脳は「変化」を嫌うもの。
心の面から見ても、被害者意識を手放していない場合は理解することは難しくなります。
理解してしまったら、現状維持ができないからです。
頭では「理解したい」と望んでいても、脳や心は拒否しているのです。
不倫した夫の心理を理解するための3つのステップ
理解できない人と向き合うとき、解決する方法は2つだけ。
それは、「納得して理解する」か「納得できず諦めるか」です。
人間関係に限らず、「葛藤」を抱えるときは「納得する」か「諦める」しか方法はないのです。
どちらを選ぶのも、個人の自由。
けれど、夫との関係をよりよいものにしたいのであれば、わたしは「納得する」方を試します。
「諦める」ことは、いつでもできますから。
Step1:夫であっても「他人」。違う人間なのです
わたしが不倫の課題を解決しようとしたとき、まず最初にしたことは「違いを知る」ことでした。
この記事にも書いてありますが、
相手を知ることは、違いを知ること。
違いを認めることは、相手を認めること。
になります。
夫婦生活が長いほど、女性は夫と自分を同一化してしまうもの。
それが夫婦だし、安心なのです。
それがいけないのではなく、前提として「違う人間」だと認めることで互いの違いを楽しめるようになります。
もともと生まれも育ちも考え方も違う人間同士が、同じ方向を見つめるのが”夫婦”なのです。
Step2:「不倫は悪」という自分の思い込みを知る
人間は、多くの思い込みや想念・概念を抱えています。
例えば、
・嘘をついてはいけない
・仕事はサボってはいけない
・わがままを言ってはいけない
・できないことは努力しないといけない
・怒ってはいけない
などなど。
このほかにも
「母親なんだから」
「妻として」
「女性らしく」
「大人として」
などの概念もありますね。
思い込みや想念・概念が多ければ多いほど、生きづらくなります。
”こうであらねばならない”
”そうするべき”
という”ねば・べき”という思いは、自分にも他人にも窮屈なものなのです。
「不倫は悪」という思いは、自分だけの思い込みや想念・概念だということを理解しておきましょう。
それが理解できれば、相手を理解する障害が減ります。
Step3:自分と夫のあるがままを受け入れる
理解できないものはできない。
それは仕方がないことです。
そんなときは一旦、理解できないまま受け入れてみましょう。
理解できない夫と理解できない自分をあるがまま受け入れるのです。
「それじゃあずっと理解できないじゃない!」と思うかもしれませんが、量子論的にみると「理解する」ことを手放せたとき、本当の意味での”理解”は訪れます。
「不倫した夫の氣持ちを理解したい」という執着を手放すということです。
そのために、自分のあるがままと夫のあるがままを受け入れてみましょう。
「理解できなくてもいい」が究極の理解する方法
理解することを手放す。すると理解が訪れる。
なんだか禅問答のようですが、これが宇宙の法則なのです。
悟りとは、中庸であることでもあります。
どちらでもいい。
この在り方が肚落ちできると、人間が求める「永遠の安心」がわかるようになります。
実は理解できない相手とは、その在り方を教えてくれる「神」のような存在なのです。
理解できない夫、理解できない自分、その状態に苦しむのではなく、そこから何を学べるのかと意識してみましょう。
すべての課題は、その課題からの学びに氣付いた時点で終わりますから。