「伝えたいことが伝わらない…」
「話し合いがいつもケンカで終わってしまう…」
こんなお悩み、多いです。
この記事では、この悩みを解決する「コトラーの3つのバイアス」についてお伝えします。
夫婦再構築中に多い「ミスコミュニケーション」、どうしたらいい?
お客さまをサポートしていて、よく聞くのが「夫との会話」問題。
もっと話をしたいけど、話が続かない。
スマホを見ながら、話すのをやめて欲しい。
話していても全然楽しそうじゃない。
ということをよくお聞きします。
こんな時、そもそもの「人間の性質」を理解しておくと対処法が見つけやすい!
ということで、「コトラーの3つのバイアス」について解説していくね。
「バイアス」って何??
まずは、「バイアス」とは、なんぞや?
というところから説明しますね。
「バイアス」=「偏見や偏り」
日本語にするとよくわかりますね。
ちなみに、このお話は、マーケティングで使われる理論です。
けれど、すべての人間に共通する性質であり、実際の夫婦関係でも理解しておくことで相手からの偏見や偏りが格段に減ります。
同時に自分が相手の言葉を歪曲して聞いてしまっている可能性があることを理解できます。
ぜひ、活用していきましょう。
夫婦再構築に「コトラーの3つのバイアス」とは?
では、早速「コトラーの3つのバイアス」を実際に活用する方法をお伝えしていきます!
まず、3つのバイアスについて。
1、選択的注意
2、選択的記憶
3、選択的歪曲
この3種類のバイアス、つまり偏りが人間にはあるんです。
ひとつずつ、解説していきます。
1、選択的注意
「人は自分の聞きたいことしか聞かない」
ズバリ、「人は自分の聞きたいことしか聞かない」のです。
自分が聞きたくないこと、イヤなことや耳の痛いことは簡単にスルーします。
それがお互いの関係にとって非常に大切なものであっても、です。
夫と「お金」の話や「子ども」のこと、ましてや「不倫」や「将来」のことを話している時、夫が「聞いていない」ということは往々にしてあります。
これは、この「選択的注意」のバイアスがかかっているから。
もちろん”ワザと”聞いていない可能性もありますが、人間の性質として「聞きたいことしか聞かない」し、「聞きたくないことは聞かない」ものなのです。
2、選択的記憶
「自分の覚えたいものだけ覚える」
次が「自分の覚えたいものだけ覚える」という選択的記憶のバイアスです。
「前にも言ったじゃない!」
「言っといたろ!忘れたのか!」
という夫婦間のやり取りをしたことがない人は少ないはず。
(もちろん、わたしも何度もこのやりとり、やってきてます)
なぜなら、人間はイヤなことや興味のないことは覚えていないという性質があるから。
特に女性と男性は、言語野の働きに大きく差があります。
また記憶の仕方も違います。
例えば、誕生日や記念日を覚えているのは女性の方が多いですよね。
これは、女性は感情と結び付けて記憶し、男性は感情と結び付ける記憶の仕方をしないからなんです。
男性の記憶は、「生きるために必要なもの」を優先しているんですね。
もっと簡単に言えば、「実用的」な情報を選択的に記憶しているのです。
3、選択的歪曲
「自分の都合のいいように解釈する」
最後が「自分の都合のいいように解釈する」という選択的歪曲のバイアス。
「そんなつもりで言ったんじゃないのに!」
と伝えたいことが伝わらずイライラしたこと、ありますよね。
反対に、「なんてひどいの!」と夫の言葉に怒りを感じているのに、夫は「大したことない」顔をしていて余計に頭にくる、なんてこともあるかもしれません。
これこそが「選択的歪曲」です。
人間は相手からのメッセージを自分の都合のいいように解釈してしまうんです。
例えば、法律などの「理論的な文章」でさえ、人によって解釈は異なります。
なので、日常の会話をお互いに歪曲してしまうことは自然なことでもあるのです。
以上が「コトラーの3つのバイアス」です。
夫婦再構築を加速させる「バイアス」活用法
「バイアスについては分かったけど、じゃあ、どうしたらいいの?」となりますよね。
ここからは「どうすればいいのか」について3つのポイントをお伝えしていきますね。
1、とにかくシンプルに!
メッセージは、シンプルであればシンプルなほど、そのまま伝わります。
ここ、女性は苦手な部分ですが、自分の伝えたいことは、シンプルに短く伝えましょう。
説明や感情を交えるほど、相手の思考が一旦止まり、3つのバイアスが働き出します!
2、断言する
「あなたは良かれと思って、〇〇してくれたんだと思うけど、わたしはこうしてくれた方が、スッキリするし、お互いのためにもこれからは、こうするのがいいと思うのね。
あなたはどちらがいいと思う?」
というより、
「わたしはこうして欲しいです」
の方が分かりやすいですよね。
特に男性は、女性がどう感じているのか、より具体的にどうして欲しいのかを伝えなければ、
「で、何が言いたいの?」
となってしまいます。
わたしは、こうです。とはっきりと伝えると優しくないような、思いやりのないようなキツい感じがしてしまいますよね。
確かに女性同士では、そうかもしれません。
ただ、夫婦関係では、断言する方が、お互いに誤解なくスッキリします。
3、ユーモアを交える
メッセージ性の強いものでも、面白さや笑いを交えると途端に受け取るハードルが下がります。
良い例がテレビのCM。
要は「買って欲しい」のですが、面白いものやユニークなものはつい見てしまいますよね?
夫婦であるということは、相手の興味のあるものを知っているという強みがあります。
夫の好きなものや興味のあるものに絡めた話をするだけでも、「聞いてない」ということが減っていきます。
難しく考えず、楽しそうに話すだけでも効果がありますよ。
コミュニケーション力より、性質を理解する方が夫婦再構築はスムーズになる
夫との会話が続かないからといって、あなたのコミュニケーション力が低いわけではないんです。
夫が話を聞かないのも、あなたを愛していないからではないんです。
シンプルに、お互いの違いを理解すれば、解決することだったりするんですよね。
この「コトラーの3つのバイアス」を頭の片隅に置いておくだけで、お互いの捉え方の違いでイライラしたり、頭に来たり、悲しくなったとき、「伝え方を変えてみよう」と思えませんか?
夫のそっけない態度や冷たい態度も、自分の伝えたいことがそのまま伝わっていないからかも、と考えられれば、落ち込むよりも理解し合うことに意識が向けられます。
わたし自身、「コトラーの3つのバイアス」を知ってから、夫とのコミュニケーションが格段にスムーズになりました。
お互いにストレスが減るのでより会話を楽しめています。
日常の生活の中でも、気をつけて観察してみると、「3つのバイアス」を自分もかけているし、相手もかけていることが分かります。
この知識は、夫との関係だけでなく、子どもや職場、ママ友などあらゆる人間関係で活用できます!
ぜひ、「コトラーの3つのバイアス」を活用して、夫婦再構築を加速させてくださいね。