なぜ「執着する」と引き寄せが叶わないのか?
「執着すると引き寄せが叶いにくくなる」と聞いたことがある方は多いはず。
でも、「引き寄せの法則」は願うことがスタートですよね。
願うことと執着の違いが曖昧だと、「執着しちゃいけないから、そもそも願わない」なんてことにもなりかねません。
「執着する」って、実際どういうことなのか分からなければ、手放し方も分かりませんよね。
まずは、「執着」の本質について理解しましょう。
「執着する」って、どういうこと??
「執着」の意味は、
【執着(しゅうちゃく)】
ある物・者・事に心をとらわれて、そこから離れられないこと。
「執着」と聞くと、重いイメージがあるかもしれません。
けれど、全く執着のない人間はいないのです。
(生きること自体が、”生”に執着しているのですから)
わかりやすいものでいえば、お金や人間関係への執着です。
それ以外にも、人は仕事や情報や知識、そういったものに執着しているのです。
では、なぜ「執着する」ことが引き寄せを妨げるのでしょうか。
「前提の意識」が”不足”に向いている
執着している時、人は執着している対象に”満足”していない状態です。
その時の「前提の意識」が”不足”になっているんですね。
例えば、
・もっとお金が欲しい
・愛されなくなったら不幸になる
・仕事がなければ生きていけない
このように、
お金が「ない」、愛が「ない」、生きていけ「ない」。
と考えているのです。
今不足しているから、手に入れようと執着するのです。
「前提の意識」が不足であるなら、現実も常に”不足”を引き寄せるのです。
願っている状態が叶い続けている
とんちのような話になりますが、何かに執着している時、その状態がちゃんと叶っているのです。
お金持ちになりたいと願うとき、人は「お金持ちになりたい!」と思っています。
「お金持ちになりたい」と思う、その思いがそのまま叶い続けているのです。
いつだって「お金持ちになりたい」自分が引き寄せられているのです。
お金持ちは、「お金持ちになりたい」とは願いません。
すでにお金があるからです。
「わたしはお金に不自由していない」という意識が、現実を引き寄せているのです。
執着とは、それがないと困ると勘違いしているからしてしまうものなのです。
執着を手放すとは、いまをあるがままに認め、望むように生きることでもあるのです。
執着が手放せない理由
「執着は手放した方がいい」と言われても、なかなか手放せない。
執着していることで苦しんでいるのに、やめることができない。
頭では「執着は手放すべき」と分かっているのに、手放せないのにはちゃんと理由があるのです。
「手放す」と「失う」の違いを理解していない
手放せない理由の一つは、「執着を手放すこと」と「執着している対象を失うこと」を混同していることがあります。
お金への執着を手放すということは、お金そのものを手放すこと。
愛されることへの執着を手放すということは、愛してくれる人を手放すこと。
そう考えていたら、執着を手放すことはなお難しくなります。
また、こんなお客様の声もありました。
手放すということが、無関心になることやどうでもいいと投げやりになることで良いのか?分かりません。
執着を手放すということは、その対象を失うことでも無関心になることでもありません。
中庸に戻ること。
その対象があってもなくても、自分はしあわせだと氣付くこと。
「どちらでもいい」という状態になったとき、エネルギーはゼロになります。
ゼロポイントフィールドに繋がりやすくなるのです。
すると、執着することなく、本質的な望みが引き寄せられるようになります。
自分軸が弱く、常識やルールを優先している
執着を手放せないもう一つの理由は、自分の望みより常識やルールを優先しているから。
例えば、「結婚しなければ、しあわせになれない」「結婚したら、子どもを持つべき」などの社会的常識を正しいと信じてしまっている方がいたとします。
その方は、しあわせになるためには結婚しなければ!と結婚することに執着することでしょう。
結婚したら、次に子どもを持つことに執着するでしょう。
それがその方の本質的なしあわせならば、問題はないですし叶うことと思います。
けれど、本質的な望みでなければ、叶いません。
自分軸がしっかりしていれば、「わたしの本当のしあわせ」を自然に望むことができます。
常識やルールとは違っても、自分のしあわせを基準にできるのです。
本質的な願いは、必ず引き寄せられます。
「わたしの本当のしあわせ」を分かっていれば、執着する必要がないんですね。
自分軸が弱く、常識やルールを基準にしてしまったなら、引き寄せは叶いにくくなります。
「わたしの本当のしあわせ」でなければ、叶わないからです。
「〜〜でなければ、〜〜するべき」という考えは、本質的な望みではありません。
常識やルールを優先すると、引き寄せは叶いません。
するとますます執着が強くなる。
執着が強くなれば、どんどん引き寄せは叶いづらくなっていく。
自分軸がブレていたり、自分の本当の望みが見極められていないと執着するものが増えてしまったり強くなったりしてしまうのです。
「執着を手放す」と引き寄せが叶う量子論的理由
実際に「執着を手放す」と引き寄せは楽に叶うようになります。
そのとき、どんなエネルギーが働き、仕組みが働くのかを理解するとより執着を手放しやすくなるはずです。
「執着を手放す」=波動があがる
執着の原因は、「不足」という前提の意識。
お金や愛が「不足」していると意識しているとき、人が感じている感情は「不安」や「恐れ」。
「不安」や「恐れ」の感情の波動は、とても重いものです。
執着を手放すということは、この「不安」や「恐れ」を手放すことです。
「不安」や「恐れ」という重い波動がなくなれば、必然的にエネルギーも軽くなります。
引き寄せの法則は、自分に似たものが引き寄せられるもの。
「不安」や「恐れ」を手放した人の発信する波動が引き寄せるものは、その人が本来望むものに近くなるのです。
結果を手放すと経過を楽しむことができる
執着するということは、結果に執着していることでもあります。
「どうしても〜〜が欲しい」「どうしても〜〜になりたい」、と考えて結果を強く握りしめているのです。
物理的に、何かを握りしめたままでは新しく何かを掴むことはできませんよね。
引き寄せの法則も同じです。
結果に執着した状態では、引き寄せられたものを掴むことはできません。
もう一つ大切なことに、人間は体験や経験を楽しむために生きているということ。
結果に執着しているとき、その過程は苦しいものになりがちです。
もし過程の体験や経験を楽しめているなら、「結果はどうあれ楽しいからいいや」、と思えるはずです。
体験や経験そのものを楽しんでいる時の波動は、軽く高いものでしょう。
その楽しむ波動が、望む結果を引き寄せるのです。
執着を手放すことにも執着しない事
「執着を手放す」と引き寄せが叶いやすくなります。
それが理解できると「執着を手放そう!」と考えます。
けれど、わたしたち人間は、生きている限り完全に執着を手放すことはできません。
生きていることそのものが、”生”への執着です。
”執着が完全になくなることはない”ということも理解しておかなければ、”執着を手放すことに執着する”というおかしなことになりかねません。
執着が生む苦しみの根源を知り、緩めることはできます。
緩めるほどに引き寄せが叶いやすくなります。
それが「中庸」です。
いまここの自分のあるがままを認め受け入れること。
その上で「よりよく生きる」ことを望むこと。
どうあっても、自分はしあわせだと自分を信頼すること。
引き寄せたいと望むのではなく、今の自分を認め楽しく生きることがしあわせな引き寄せを起こし続けてくれるのです。
セッションでは、引き寄せようとしなくても次々に引き寄せが起こる状態を創る方法をお伝えしています。
引き寄せないのに引き寄せられる感覚を掴めば、人生は楽しい方にどんどんシフトしていきますよ。
ぜひ、そんなしあわせな体験を味わってください。