女性脳と男性脳の特徴と性質
女性脳と男性脳は、働きがまるで違うもの。
その違いを知らずしてコミュニケーションについて学んでも、残念ながら役には立ちません。
まずは、女性脳と男性脳について知りましょう。
女性脳は時間軸のない「わかって欲しい脳」なのです
女性脳は「感情」を司ります。
女性脳は、「美しい」「楽しい」「嬉しい」「苦しい」「哀しい」など、あらゆる感情を感じる脳なのです。
(意識でいうと潜在意識に当たります。)
女性が芸術的なものや美しいものを好むのは、女性脳の働きが活発になり感情が豊かになるから。
また、すぐに感情的になるのも、女性脳の働きが活発だからです。
とはいえ、完全なる女性脳の人も男性脳の人も存在しません。
その割合が個性なのです。
〈女性脳の性質〉
・わかってほしい
・感情に寄り添って欲しい
・社会的認知力が高い
・頑張ってることを認められたい
・察して配慮されたい
などがあります。
感情を軸にしているので、時間の概念が薄いことも特徴です。
女性脳の時間軸は「いまここ」に全てがあるというもの。
「前もそうだった」と昔の話を平気で持ち出すのはそのせい。
感情は、いま感じるものですから当たり前といえば当たり前ですね。
いまここで感じた感情と似た過去の経験をいま現在起こったかのように話せるのは、女性脳の為せる技です。
もう一つの特徴として、女性脳は、結果や成果を認めてもらうより、過程をみてもらい認めてもらえることを好みます。
結果や成果よりも、頑張っていることを察して、寄り添って欲しいと感じているのです。
また、共感されることで”理解された”と判断します。
女性脳は「目に見えないもの」を扱う脳でもあります。
感情はその最たるもの。
他にも「ひらめき」「直感」なども女性脳の得意な分野になります。
「空気を読む」のも、社会的認知力の高い女性脳の働きです。
男性脳は現実的で「解決策」がすべて
男性脳は現実的で、時間軸は「未来」に向いています。
女性脳で感じた感情を解決、拡大、具体化、分析・分類、比較、明確化します。
なので男性脳が優位になり過ぎると、感情を見逃しがちになります。
感情よりも「どうしたらいいのか?どうすべきか?」の方が優先されるのです。
女性脳は「いまここ」に全てがあるという時間軸でしたが、男性脳では時間軸は未来に向いています。
また、一貫性があることを好むので、感情論より理論を重視します。
〈男性脳の特徴〉
・感情論より論理論理が優位
・マイペース、個人主義
・空間的認知力が高い
・共感力が低い
・現実的
などがあります。
男性ももちろん女性脳がありますから、感情は湧きます。
ただ感情は流れるもので、記憶には残りますが頭には残りません。
過去に感じた嫌な感情も「次はこうしよう」と思えていれば”解決”できているということになるので、振り返る事はほとんどありません。
いまここで経験した感情と似たシュチュエーションの出来事を思い出すということもほとんどありません。
これは女性脳との大きな違いですね。
また共感力も低く個人主義のため、他者との境界線もしっかりしています。
女性脳と男性脳のバランスがよいと引き寄せが加速します
女性脳が感じたことを男性脳で叶える。
言い換えれば「ワクワクに従う」とは、こういうことなのです。
女性脳で感じたものを男性脳が現実化する。
自分の中に共存する女性脳と男性脳がそれぞれの働きを発揮することで引き寄せが起こりやすくなるのです。
脳の違いが男女がわかり合えない関係を生む理由
女性は感情を大切にされないと「無視された」「わかってもらえない」とへそを曲げます。
感情や情緒が豊かで社会的認知力が高いので、相手の感情を察し寄り添うことを自然にやっているのです。
逆に考えれば、男性が察しないことや感情に寄り添わないことが理解できないともいえます。
女性なら当たり前にできることをしない男性が不思議で仕方ないのです。
男性にとって感情は味わったり寄り添ったりするものでなく、今の状況を変えるための指針。
個人主義なので、他者に自分の感情を察してもらうことも寄り添ってもらうことも求めていません。
自分が求めていないものを他者に与えようとは思いませんよね。
男性が女性の感情を察しないことも寄り添わないことも、男性からすれば自然なことなのです。
こんな風に、脳の違いが現実世界でも女性と男性がわかり合えないという状況を生んでいるのです。
女性がすぐ過去を持ち出す理由
女性は感情を軸にしているため、今感じている感情と似た感情がある場合、時間軸を超えて感じます。
過去の感情が癒しきれていなければ、いま現在起こっていることのように感じ、胸を痛めるのです。
昔の感情を持ち出すのは、その感情を感じた出来事そのものを解決したいわけではありません。
また、その感情を感じさせた誰かを責めたいからというのでもありません。
癒しきれていない感情を癒したいから、無意識にその時の感情を感じているのです。
男性が寄り添えない理由
男性脳の特徴として、時間軸が常に「未来」を向いているとお伝えしました。
そうなのです。
女性が男性を「あのときは〜〜だった」「あなたはあのとき〜〜と言った」と責めても、男性から見たら「だから何?」となるのです。
「過ぎた事は今更どうしようもない」というのが、男性的な考え。
脳の特徴を考えれば、それはとても自然なことなのです。
男性は傷ついた感情があっても、自分の中で解決していれば終わった問題なのです。
女性が「あのときは…」と過去について話は始めることの意味も目的も理解していません。
過去を持ち出す女性に責められても、どうしたらいいのかわからないのです。
女性の言動は、男性から見たら「意味不明」に映っているのです。
そんな男性に対して、女性は「ひどい人!」「冷たい!」「愛されてない」という風に捉えてしまうのです。
女性脳と男性脳の違いを活かす方法
ここまで、男性脳と女性脳の違いをお伝えしてきました。
過去のことで泣いたり怒ったりする女性も、その女性に優しい言葉を掛けない男性も、どちらも悪氣など微塵もないのです。
ただ女性脳と男性脳の違いを理解し合えていないだけなのです。
女性が過去のことで男性を責めたくなったときは
女性が過去の感情を持ち出すとき、その本人ですら「どうしたら感情が癒されるのか」を分かっていない人もいます。
それなのに、「感情を癒すこと」そのものを男性に丸投げしてしまっているのです。
ここで大切なのが「自分を知る」ことです。
過去の感情や出来事を持ち出したくなったら、まずは自分にこう問うてみましょう。
「わたしはどうして欲しいのか?」
これがわからなければ、男性に解決策を提示することができません。
そして、これが分かってくると男性を責めることも減っていきます。
本当に女性に必要なのは、男性を責めることではなくて寄り添うことや心の傷を癒すことなのです。
寄り添い傷を癒すのは、男性よりも女性の方が得意なはず。
自分で自分に寄り添うことができれば、男性を責める必要はないのです。
それでも、男性に寄り添って欲しいなら、傷ついた感情と一緒に「わたしは〜〜してほしい」という解決策を提示しましょう。
自分の解決策を提示することができたら、男性に対しても「あなたはどうして欲しい?」と尋ねることも忘れずに。
女性が過去のことで感情的になったとき、男性がすべきこと
女性が「あのときはこうだった!」「こんなひどいことを言った!」などと感情的になったときは、女性の感情に寄り添うことを意識してください。
例えば「そのときはどんな氣持ちだったの?」という風に、どう感じていてどう思ったのかを聞くだけでいいのです。
男性からみると”責められてる””非難されている”と感じると思いますが、女性は、男性を責めたいわけではないのです。
ただ聞いて欲しいだけ、関心を持ってもらいたいだけ、理解してもらいたいだけなのです。
と言っても、難しいことはありません。
「そうだったんだね」「辛かったね」「分かったよ」という”寄り添う言葉”を繰り返すだけで構いません。
それだけで、女性はとても安心するのです。
よりより関係を築き、継続するために
男性を責める女性の中には、自分の言葉に振り回される男性をみて、どれだけ自分が大切にされているか?を試している人もいます。
それは、意識的というよりは無意識にやっていることが多いもの。
けれど、それを続けると男性はいずれ傷つき疲れ果て、その女性かに愛想を尽かすことになります。
女性側が、「自分で自分を幸せにする」という覚悟と意識を持つことで、男女の関係や夫婦関係は劇的によくなっていきます。
違いを知り、自分を知り、互いを思いやることがよりより関係を築き、継続する秘訣です。
互いが互いと自分を大切にしあう関係は、結果素晴らしい引き寄せを起こすことにも繋がります。
そんな関係性をますます発展させていきましょう。