「ゆるす」とは、一体なんなのだろう?
お客様によく頂戴するのが、
「ちはるさんのご主人のように土下座して謝ってくれたら、ゆるせます」
というようなご意見。
確かに「誠意」を見せてくれたら、ゆるせるかもしれません。
が、果たして土下座は「誠意」でしょうか?
わたしは、そうは感じませんし、「誠意」があっても「ゆるせないものはゆるせない」と考えています。
(あとね、実際、夫が土下座したのは「わたし」にではなく「わたしの父」にです 笑)
例えば、大切な人を殺されたとして、土下座して「誠意」を見せられたらゆるせるでしょうか?
「ごめん」で済むなら、警察はいらない
「大切な人を殺されたとして、土下座して「誠意」を見せられたらゆるせるか?」
ほとんどの人間が「No」と答えるはずです。
つまり、ゆるすかどうかに、相手の言動は関係ないということです。
結局のところ、ゆるすかどうかは、自分が「ゆるす」と決めるかどうか。
これしかないんです。
ここが理解できていないと多分、一生夫をゆるすことはできません。
なぜなら、決めなければ「ゆるす」という現実は現れないからです。
時間が経てば、気にはならなくなるかもしれませんが、ゆるせたわけではないのです。
「ゆるす」とはどういう状態?
そもそも、ゆるすってなんでしょう。
わたしは、やはり「愛」だと考えます。
瀬戸内寂聴さんも「愛とはゆるすこと」と仰ってますが、本当にその通りだと思っています。
でも、「ゆるす=愛」をロジカルに説明している方ってほとんどいないです。
ということで、ゆるすことがなぜ、愛なのか?をロジカルにお伝えしていきます。
ちょっと長くなるけど、お付き合いください。
意識は「ワンネス」、カラダは「分離」という矛盾
わたしたちは、大いなる源、ソース、空、などと表現されるところから魂、意識、という本質的であり、かつ見えないものを介してつながっています。
大いなる源ー意識ーカラダ
簡単に表現するなら、こういうことです。
このカラダという物体を意識で乗りこなしているのです。
ここで厄介なのが「分離」しているということ。
大元は一緒。いわゆるワンネス。
でも、実態は別れてる。
分離してます。
自分が言ったことは、自分に言ってるのと同じ、といわれるのは大元は一緒だということを意味してます。
誰かに裏切られたり傷つけられて、相手にアクションをしても意味ないのも、この仕組みがあるからです。
けれど、実態であるカラダは分離しているし、わたしたちは「個」であることを楽しむために生まれてきているので、なかなか「みんな一緒」と捉えることができないんです。
脳科学的にも、「みんな一緒」と認識できないようになってます。
相手と自分は、違う人間。
この思考が在る限り、ゆるせない、という感情を持って当然なのです。
エゴが在る限り、ゆるせないことは消えない
それでもゆるしたいのであれば、意識を大いなる源に近づけるしかないんですね。
大いなる源に近づくほど「みんな一緒」ということが理解できるから。
この大いなる源が「愛」なのです。
これが「ゆるす=愛」の仕組みというわけ。
ということは、いくら思考を使ってもゆるすことには限界があるんです。「個」であるためのエゴを捨てずにはゆるすことはできないから。
同じ仕組みで説明できるのが、「信じる」ことです。
「みんな一緒」で「相手と自分はひとつ」と思ったら、信じることなんて簡単なのです。
ゆるせれば信じられるのは、結局仕組みが同じだからです。
スピリチュアル的・「ゆるす」状態
「ゆるす=愛」について、「魂」という側面からだけ見ても、説明はできます。
魂というのは、不完全でありながら完全であるものです。
何ができてもできなくても、どんなに弱くても酷くても、オールOKです。
つまり、魂という本質で生きているなら、完全に自己受容できます。
自己受容ができていれば、他者をそのまま受け容れることができます。
その状態は「ゆるせている」状態です。
「魂」の組成は、100%愛ですから、やはり「愛」であることでゆるすことができるわけです。
このとき、障害となるのがやっぱり「エゴ」や「理性」になります。
エゴや理性がなくなれば、簡単にゆるせるということなんです。
でも、エゴや理性を完全になくすことができないから人間なわけで。
エゴや理性がなかったら「自分らしく」なんて、あり得ないですからね。
自分らしく軽やかに楽しく生きている人とそうでない人の違いは、大なる源や愛の視点を持ちつつ、エゴや理性をコントロールして「個」を楽しめている人なのです。
(話がそれちゃいましたw)
結論・ゆるすとは、愛。
愛とは、ゆるすことであり、信じることでもあります。
この仕組みについては、来週のサロン限定ライブでもお話ししようと考えています。
質問があれば、コメントかサロン公式LINEに送ってください。ライブでお答えさせていただきますね。
そして、今後、「じゃあ実際にゆるすにはどうしたらいいのか?」についてもお届けしていきます。